鰐口
鰐口
表面
- 取材地
- いの町成山
- 所有者
- 成山地蔵堂
- 員数
- 1
- 指定日
- 昭和48(1973)年6月28日
成山常福寺跡寺床の地蔵堂にある鰐口は径18.7㎝の青銅質のもので、文明11(1479)年の銘がありますから相当古く535年前のものです。
鰐口とは社寺の軒下につるしてある金属製の丸い金の鼓のようなもので、垂下した綱を振り動かして打ち鳴らす鳴器であります。
片面の銘帯に
「高井山西林禅寺公角 文明十一年 己 亥 臘月日願主雄心」
と陰刻されてあります。
前行の「高井山西林禅寺公角」は右廻りに次の「文明十一年 己 亥 臘月日願主雄心」は左廻りに刻まれているのが特徴です。
「高井山西林禅寺」は天正地検帳によりますと、香我美郡香宗分内に西林寺としてあります。これは現在の香美市赤岡町に該当しますが、どうして赤岡の西林寺から成山地蔵堂に移ったか判りません。今後の研究課題でありましょう。
裏面
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