武市瑞山の板絵
武市瑞山の板絵馬
- 所在地
- いの町
- 所有者
- 椙本神社
- 指定日
- 昭和46(1971)年2月25日
縦82.0㎝、横104.5㎝の板に赤黒白緑などの色を使って描いた額形絵馬です。
絵図は市女笠の女性とその馬の口をとる所従、馬に乗った2人の武士とそれに従う郎党などを描いており、石山寺縁起絵巻の一部を模写したものといわれております。
墨書で「奉納 安政六末夏月 為島村重教君 武市小楯 謹写」とあり、寄進の動機は同志の島村重教の病気治療を祈願してのものだと椙本神社では伝えています。
武市瑞山は通称半平太、緯は小楯、瑞山は号で長岡郡仁井田の生れ。幕末の土佐勤皇党の首領でしたが、武道の他に文学、絵画にも長じていました。国学は鹿持雅澄、徳永千規に教えを受けましたが、絵は徳弘董斎に学び南画を好んで描きました。
山内容堂の信任が厚かったのですが、土佐勤皇党の弾圧のため、文久3(1863)年9月に下獄、慶応元年に切腹しました。
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