懸仏の弥陀三尊と銅製狛犬
懸仏の弥陀三尊と銅製狛犬
懸仏用銅製狛犬(高さ3.6㎝)
- 所在地
- いの町鹿敷宮ノ前
- 所有者
- 三上八幡宮(高知県立歴史民俗資料館委託保管)
- 員数
- 4点
- 指定日
- 平成7(1995)年5月19日
三上八幡宮の御神体だった懸仏の阿弥陀(あみだ)如来(にょらい)、勢至菩薩(せいしぼさつ)、観音(かんのん)菩薩(ぼさつ)の三坐(さんざ)像と、口を大きく開いた懸仏用の狛犬でどちらも室町時代前半のものとみられます。
三坐には台板はなく鋳銅、半肉彫です。弥陀三尊の裏面には台板にはめる小鋲(びょう)があります。弥陀は八幡中御前(応神天皇)、勢至は東御前(神功皇后)、観音は西御前(比咩(ひめ)神(がみ))本地仏(ほんちぶつ)です。
そして、狛犬は丸彫りで、阿形(あぎょう)であり、吽形(うんぎょう)の狛犬は欠失しています。背に紐穴があり、懸仏(かけほとけ)の前に紐(ひも)で垂らし荘厳の用をなします。
明治の排仏毀釈(はいぶつきしゃく)を経て残存したものは珍しいです。
阿弥陀如来像(高さ5.5㎝)
勢至菩薩座像(高さ3.6㎝)
観音菩薩座像(高さ3.6㎝)
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