放置竹林整備への取組
1.竹林の現状
町内には、適切な管理がされずに放置された竹林(以下「放置竹林」という。)が多く存在しています。放置竹林は、荒廃し様々な問題を引き起こすことが懸念されます。

図:荒廃した放置竹林
放置竹林やその周辺では以下のようなことが起こります。
- 竹が密集して生えることで十分に根を張れず、倒れやすい。
- 密集して生えると太陽光が地表面に届きにくく下草が生えにくい。
- 下草が生えにくいため土砂が流れやすい。
- 成長が早く、周辺の山林や農地を侵食する。など
この他にも、住家に隣接している場合には、竹の葉が雨どいや水路に落ちることで詰まり、排水に支障をきたすといったように身近な生活環境にも悪影響を及ぼしています。
2.町の取組
町では平成28年度から試験的に放置竹林整備に対する補助金制度を導入しました。その後、一定の効果が認められたことから令和元年度から森林環境譲与税を財源に本格的に放置竹林の解消に向けた取り組みを推進しています。
表:事業実績の推移

- ※1.竹林改良
- 竹林の皆伐及び広葉樹等の植栽
- ※2.下刈り
- 植栽木の成長を妨げる草本類の刈払い作業
- ※3.除伐
- 伐採後に再生するタケノコの除去作業

図:事業実績の推移
3.事業の取組状況
施業前
施業後
施業の流れと様子

チェーンソーを用いて竹を伐採します。

伐採した竹は、棚積みにして現地に置いておきます。

伐採跡地には、広葉樹等の森林へ転換を図るため、苗木を植栽します。

現地に生育している樹木は原則残すこととし、森林を構成する樹木として活用します。

翌年度以降は、苗木の成長を助けるため、下草刈りとタケノコ刈りを行います。

苗木の成長とその後の管理により竹の成長は鈍化していき、森林への転換が図られます。
4.取組により期待される効果
放置竹林を広葉樹等の森林へと転換を図り、継続的な森林整備を実施することで、「土壌保全機能」などの森林の有する公益的機能の向上が期待されます。

5.里山再生支援事業補助申請の流れ
作業内容 | 対応者 |
---|---|
①事業利用の申出 | 住民 |
②地元の合意形成・土地所有者等への説明 | 住民 |
③(必要に応じ)不明所有者の捜索 | 町 |
④土地所有者等から同意書を取得 | 住民 |
⑤補助金交付申請 | 補助事業者(事業体) |
⑥交付決定通知 | 町 |
⑦事業実施 | 補助事業者(事業体) |
里山再生支援事業は補助事業です。町がお手伝いできる場合もありますが、要望される住民の皆さんが主体となった取組をお願いします。
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