いの町まち・ひと・しごと創生総合戦略の効果検証について

いの町では、平成27年度に平成27年度から平成31年度の５年間を計画期間とする「いの町まち・ひと・しごと創生総合戦略（以下「総合戦略」という。）」を策定しており、各施策に設定したＫＰＩ※（重要業績評価指標）を毎年その達成度を客観的に評価するとともに、施策効果に関する検証を行政の中だけでなく、外部有識者の参画を得ながら、適切に実施していくこととしています。

平成29年度分の効果検証を、いの町まち・ひと・しごと創生総合戦略推進委員会（平成30年８月７日開催）といの町議会議員協議会（平成30年８月30日開催）において、事業の成果や今後の事業方針等についてご意見をいただき、その結果を踏まえ、必要に応じて計画の見直しを行いました。

※Key Performance Indicator の略称。施策ごとの進捗状況を検証するために設定する指標をいいます。

評価方法

平成29年度各事業の実施状況の効果検証に当たっては、総合戦略に記載しているＫＰＩ：76項目を対象とし、以下の区分により達成度を評価しました。

評価については、目標値以上を◎、目標値と同等を○、目標値未満を△、進捗なしあるいは事業終了を×とする４区分としました。

評価区分

◎	目標値以上
○	目標値と同等
△	目標値未達成
×	進捗なしor事業終了

評価結果の概要

総合戦略のＫＰＩ（重要業績評価指標）76項目の平成29年度の達成度について内部評価を行い、30項目が「目標値以上」、13項目が「目標値と同等」、32項目が「目標値未達成」、１項目については目標値の設定をしていなかったことから「評価なし」としました。

この内部評価について、８月７日開催の推進委員会で委員からご意見をいただいたところ、「基本目標３．若い世代の結婚・妊娠・出産・子育ての希望をかなえる、女性の活躍の場を拡大する」に関連する項目の内、目標値未達成となっていた３つの項目については、実績値が目標値に達していないものの、ほぼ目標値に近い実績で挙がっていることと取組状況を考慮し、「△目標値未達成」から「○目標値と同等」に変更しました。

よって、「○目標値と同等」が13項目から16項目、「△目標値未達成」が32項目から29項目となったことから、「目標値以上」と「目標値と同等」を合わせた「目標を達成」した事業は76項目中46項目となり、割合では60％となりました。

表１　KPI　評価結果内訳表（割合）

表２　目標別内部評価結果

	◎ 目標値以上	○ 目標値と同等	△ 目標値未達成	× 進捗なしor事業終了	評価なし
基本目標
１．地産外商により安定した雇用を創出する
産地の強化を図る	13	5	21	0	1
外商の強化を図る	2	0	0	0	0
地産外商の成果を拡大再生産につなげる	4	0	1	0	0
２．新しい人の流れをつくる
町民を対象とした「心の教育」の実践	1	1	1	0	0
移住促進	2	0	3	0	0
人財・企業等の確保	2	0	1	0	0
３．若い世代の結婚・妊娠・出産・子育ての希望をかなえる、女性の活躍の場を拡大する
誰もが希望の時期に子どもを産み育てやすい環境づくりの推進	6	7	1	0	0
女性の活躍の場を拡大する	再掲	再掲	再掲	再掲	再掲
４．コンパクトな中心部と小さな拠点との連携により人々のくらしを守る
中山間地域の小さな拠点「集落活動センター」の整備促進、地域の資源や特性を生かした産業づくり支援、生活支援	0	3	1	0	0