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林業遺産「いの町の森林軌道跡」

  • 森林政策課(吾北総合支所内)
  • 088-867-2322

日本森林学会が、日本各地の林業発展の歴史と独自性を示す対象を遺産認定することで、その学術的意義を将来にわたって記憶・記録していくとともに、地域振興に向けた対象の活用を後押しすることを目的。

認定初年度の平成25年度には、10件が林業遺産(登録No.1-10)として選定され、「いの町の森林軌道跡」は登録No.7となっています。

なお、平成30年5月29日現在、全国で31件の林業遺産が選定されています。

参考:一般社団法人日本森林学会ホームページ

2013年度林業遺産 登録 No.1-10 所在地図


林業遺産公募候補推薦調書(平成25年12月24日) 推薦理由(一部抜粋)

いの町本川地区(旧本川村)は、その区域面積の57%を国有林が占め、国有林野事業とともに歩んできた長い歴史を有している。また、吾北地区(旧吾北村)には小川営林署が置かれ、本川地区の国有林で伐採された材が森林軌道により運搬され、ここに集積されていた。かつて、四国山地の山奥から、先人達の努力により敷設された森林軌道によって多くの木材が供給され、我が国の経済発展を支えてきた。しかしながら、森林軌道は、木材の運搬手段の変遷に伴い、その役割を終え、その遺構のみとなっている。現在、いの町の住民有志により、この森林軌道の調査が実施されており、その現況が明らかになりつつある。ほぼ完全な形で残っている橋脚や軌道も存在し、学術的にも極めて貴重なものと考えられることから、林業遺産として推薦するものである。

当該森林軌道は、昭和40年までにはそのほとんどが撤去されたが、国有林野事業の華やかなりし頃、つまりは旧本川村及び旧吾北村が活気のあった頃を記憶に留め、森林軌道に愛着を抱いている高齢者は数多く存在しているとともに、現在休校中の小学校(本川地区)には、児童が森林軌道の様子を描いた絵画が残っている。いの町の歴史を語る上で欠かせない森林軌道について、これら高齢者等の記憶を継承していくための一つの取組として、平成15年には「吾北の森林軌道を歩こう」事業実行委員会が設立され、森林軌道跡の踏査や整備を、外部資金を獲得し実施した。その後、平成24年11月に、総務省の事業により当町にI ターンしている地域おこし協力隊や町の観光協会、地元有志が「森林軌道探検隊」を結成し、これまで定期的に11回の調査を実施するなど活発な活動がなされ、森林軌道跡の全容が明らかになりつつある。また、平成25年11月には、「森林軌道探検隊」による森林軌道探検モニターツアーを実施し、多くの参加者があった。このモニターツアーは、参加者から大変好評だったことから、平成26年4月頃に第2回目を予定している。

このように、地元には、いの町の森林軌道跡が、歴史的遺産としてのみならず地域活性化のための観光資源であるとの認識や期待が広がりつつあり、今後の森林軌道跡を活用した継続的な取組が期待されることから、林業遺産として推薦するものである。


「いの町の森林軌道跡」概要

主要路線敷設状況

  • 昭和2(1927)年着工
  • 昭和7(1932)年旧本川村竹ノ川土場から旧吾北村高岩間の軌道化
  • 本線約38qが敷設
  • 昭和39年(1964)まで使用
線名 区間 距離(m) 年度
長沢線(高岩〜竹ノ川) 本川村竹ノ川〜本川村長沢立橋 6,833 昭和2・3年
吾北村高岩〜吾北村東津賀才成川 10,990 昭和3年
吾北村東津賀才成川〜吾北村樅ノ木山后生楽 365 昭和3・4年
吾北村東津賀才タカノス〜同高森山 4,002 昭和5年
吾北村東津賀才タカノス〜本川村南川 2,880 昭和6年
本川村長沢立橋〜本川村大森ナロ 3,110 昭和6年
本川村大森タケカナロ〜本川村南川 4,268 昭和7年
    計32,448  
長沢線(竹ノ川以奥) 寺川京奥〜寺川谷 2,468 昭和18年
寺川谷〜岩茸山 1,380 昭和22年
区間不明(竹ノ川〜寺川京奥間) 3,044 昭和11年
    計6,892  
奥南川線 本川村大森南川口〜奥南川国有林 5,094 昭和10年
  奥南川国有林中〜 2,343 昭和11年
  奥南川国有林中〜 2,272 昭和13年
  奥南川国有林中〜 1,718 昭和15年
  奥南川国有林中〜 1,232 昭和16年
  奥南川国有林中〜 1,084 昭和18年
    計13,748  

「いの町の森林軌道跡」写真集


「いの町の森林軌道跡」を利用した取組

平成15(2003)年4月
「吾北の森林軌道を歩こう」事業実行委員会(会員数12名)

((財)高知県ふくし交流財団 「高齢者地域活動支援事業」)

目的

  1. 森林軌道の歴史や当時の暮らしを調査し、実際に歩くことで、住民の生きがいづくり、健康づくりに資する。
  2. 取組内容を住民等に伝え、足元にある資源(宝物)を次世代につなげる。
  3. 会員が自ら楽しみつつ地域の活力を呼び覚まし、その交流の輪を広げる。
活動期間は約1年と単発であったが、その後の活動のシード的な取組
平成24(2012)年11月
「いの町森林軌道探検隊」(メンバー15名)の結成

【メンバー構成】
いの町観光協会、いの町地域おこし協力隊等の地元有志

【活動内容】
→森林軌道跡のルート調査を実施
(平成24年11月から平成26年4月にかけて12回)
→森林軌道跡ツアー開催に向けた条件整備


「いの町の森林軌道跡」を利用した取組

H25(2013).11.30:24名参加

H26(2014).10.25:14名参加

↑平成二十六年度こうち山の日推進事業を活用


  • 本格的なツアーの実施。旅行会社や町教育委員会事務局との連携。
  • 町の平成30年度当初予算に支援に係る予算を計上。


「いの町の森林軌道跡」を利用した取組の今後の展開

  • 町の観光施策への位置づけ
  • 地域の主体性維持に向けた支援
  • 森林環境教育への活用
  • 関係機関との連携強化

無理せず出来る範囲で、そして息の長い活動へ

休校となった本川地区の越裏門小学校の校内には、児童が描いた森林軌道の絵画が残っています。

越裏門小学校(平成14年3月31日休校)

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